お読みいただきありがとうございます。ミズサキです。
「経済について勉強したいけど、何から始めたらいいかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は学生時代4年間経済を学び、その後も独学ながら、勉強を続けてきました。
その経験をふまえて、どう経済を勉強したらいいかについて、お話したいと思います。
経済の勉強は、大別すると、「理論」と「現実」に分けられます。
「理論」:経済を分析するための抽象的・一般的な理論。
基本となるのは、経済学(理論経済学)です。
「現実」:現実に起きている経済問題や、行われている政策、経済を取り巻く制度など。
あらゆる活動は経済と関わっているので、対象となる事柄は極めて幅広くなります。
可能なら両者をバランスよく勉強することが望ましいといえます。
ただ、「理論」の話はどうしても抽象的で、多くの方にとって興味が持ちにくいと思います。
経済学の教科書を読んで、図表や数式を見ていてイヤになったという方もいるかもしれません。
そこで、まずは「現実」の方を中心に知識を深め、興味や問題意識を高めたうえで、理論の勉強に取りかかるのが得策です。
経済の理論的な側面の勉強の仕方については、また別の機会にお話することにします。
今回は、経済の現実的な側面について勉強する方法を3つ紹介します。
新聞、経済雑誌を読む
経済を勉強する上での基本といえます。継続することで、薄く広く、様々な知識が蓄積していきます。
私は大学生だったころ、日本経済新聞を1年半精読し続けたら、現実経済に関わる基本的な知識を身につけることができました。
日経新聞は、自分が興味のあるトピックス(例えば、為替、年金問題、財政再建など)についての記事を中心に読み続けていくと、
- どういう現状にあるのか
- どんなことが問題になっているのか
- どんなことが行われているか
といったことについての知識が身についていきます。
考えるための「枠組み」のようなものが頭の中にできてきて、複雑な事柄も理解できるようになります。
次第に自分なりの意見や物の見方が形成されていきます。
また、「週刊東洋経済」や「日経ビジネス」などの週刊経済誌も、毎日のニュースや新聞とは違った視点からの解説記事・分析記事が読めるので、経済を見る視野を広げることができます。
本屋や図書館で自分の気に入ったものを見つけてみるといいでしょう。
ちなみに私が好きなのは、毎日新聞出版の「週刊エコノミスト」です。
金融市場やマクロ経済の話題に強く、第一線で活躍する市場関係者による分析記事が充実しています。
経済系の資格を取得する
現実経済を取り巻く制度について勉強するなら、経済系の資格を取得するのも良い方法です。
資格を取得しようとすると、専門的な知識を体系的に、アウトプットできるようになるまで、勉強することになります。
例えば、ファイナンシャルプランナー(FP技能士)の資格であれば、
- 年金・医療などの社会保障制度
- 生命保険、損害保険
- 金融市場、金融商品
- 所得税、住民税、消費税などの仕組み
- 不動産
- 相続、贈与、事業継承
といった知識を習得することができます。これらの知識があると、税制改正など、経済ニュースに対する理解も格段に深まります。
FP以外にも、、日商簿記の勉強をすれば、簿記・会計の知識が身につき、企業の財務諸表を読み解くのに役立ちます。
宅建(宅地建物取引士)なら、土地や不動産に関わる諸制度を頭に入れることができます。
あらゆる経済活動は土地を基盤に行われるので、これらの知識も、経済を理解するうえで不可欠です(もっとも最近のビジネスの主戦場は、インターネット上の「土地」に移行しているかもしれませんが)。
金融に関わる制度を勉強するなら、証券アナリストもおすすめです。
(ただし、どちらかといえば、制度よりも理論の勉強が中心になります)
証券アナリストについては、こちらの記事で詳しく書いています。
興味のあるものが見つかったら、挑戦してみてはいかがでしょうか。
投資をする
実際に自分のお金を使って、株式や投資信託、外貨などに投資してみると、日本や世界の経済、企業などに自然と関心を持つようになります。
関心を持って勉強したり、情報収集したりしているうちに、経済に詳しくなっていきます。
「勉強して詳しくなってから始めよう」と思っていると、なかなかスタートできません。
最初は少額でいいので、実際に経験しながら勉強していく方が、成長スピードは速いです。
パソコンの「ワード」や「エクセル」を覚える場合でも、解説本を読破してから始める人はあまりいません。
実施に操作しながら覚えていく方が習得は早くなります。それと同じです。
ちなみに、投資をすることで身につく能力については、こちらの記事にも書いています。
できることから始めてみよう
いかがだったでしょうか?
何事も、一度にすべてやろうとすると続かないものです。
無理をせず、自分の興味のあることから少しずつ取り組んでいくのがいいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。