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経済

経済雑誌を定期購読することの意外なデメリット(盲点)

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何冊もの雑誌

お読みいただきありがとうございます。ミズサキです。

みなさんは、定期購読している雑誌はありますか?

定期購読すると、毎号家まで届けてくれるし、しかも割引料金で読むことができます。

これは一見当たり前のことです。

しかし最近私は疑問に思いました。

「定期購読するほどその雑誌が好きな人なら、割引などしなくても購読するのではないか」

「なぜそのような価格体系になっているのだろう」

 

その答えについて考えていくと、定期購読には意外なデメリットがあることがわかりました。

今日は、雑誌の定期購読の意外なデメリットについて書きたいと思います。

経済雑誌定期購読のデメリット

(1)次第にワクワク感は薄れ、最終的に飽きる

最初の頃は、新鮮な気持ちでワクワクしながら読み始めるわけですが、毎週あるいは毎月、何冊も読んでいると次第に感動は薄れてきて、最終的には飽きてきます。

同じ雑誌というのは、基本的に毎回似たようなテーマで、同じような切り口から記事を書いています。

最初は新しい学びの連続でも、次第に読んだことのある内容の話が増えてきて、あまり読みたいと思わなくなります。

経済学でいう「限界効用逓減の法則」は、雑誌の定期購読にもあてはまります。

初めて読んだときに得られる満足感を100とすると、

2冊目は、95

3冊目は、90

というように、だんだん小さくなっていくのです。

このように満足感が薄れていくことを考慮せずに複数年契約などを選んでしまうと、ほとんど読まないまま積み上がっていくということにもなります。

(2)割引の大きさにつられ、無駄な大量購入になる

いずれ飽きてくる可能性を考慮すると、長期の購読契約をすることは得策ではありません。

しかし、契約前はあまり先のことを考えないものです。しかも多くの雑誌は、長期契約すると割引率が大きくなる価格体系になっており、どうしてもその誘惑に負けてしまいます。

下の表は、週刊ダイヤモンド(ダイヤモンド社)の定期購読プランです。

(平成31年1月27日現在)

種別 1冊あたりの価格 割引率
通常価格(書店等で購入) 710円 0%
1年定期購読(50冊) 514円 28%
2年定期購読(100冊) 447円 37%
3年定期購読(150冊) 391円 45%

3年契約すると、1冊あたり391円。本屋で買うよりも45%も安くなります。

「これはおトクだ」と飛びつきたくなりますが、少し冷静になって考えてみましょう。

 

3年の定期購読は、150冊のまとめ買いです。

自分が興味のあるトピックを取り上げることもあれば、そうでないこともあります。

自分の関心が高い話題を扱っている号を大幅な割引価格で読めるのは確かにお得です。

一方で、自分の興味がない話題を扱っている号は、実は391円分の価値すらないのかもしれません。

しかも、上の(1)で述べたように、何冊も読んでいると得られる満足度(効用)は次第に低下していきます。

これらを考え合わせると、1冊391円だからと言って、150冊分もまとめ買いすることは、必ずしも自分の利益にかなっていないことがわかります。

自分で本屋に行って購入するなら、面白そうだと思った場合だけ購入し、興味がないときは買わないという選択をすることができます。

自分にとって読む価値がないなら、例え何割引きだろうと、お金を払う意味はありません。

定期購読は、目先の割引の大きさに囚われて、ほとんど読まない雑誌を大量購入することにつながります。

 

「いや、自分は届いた雑誌は必ず読むからお金を無駄にしたりはしない」と反論する人もいるかもしれません。

しかし、買ってしまったからという理由で、面白くない雑誌を無理して読み続けるのは時間の無駄です。

その時間は、もっと楽しいこと、有意義なことに使った方がいいと思いませんか?

(週刊ダイヤモンドがダメだとか面白くないといっているわけではありません。ここで述べているのは、雑誌の定期購読の一般的な性質です。念のため)

(3)あまり考えずダラダラ継続することにつながる

定期購読は多くの場合、自動継続になっています。

すると、あまり必要性を検討したり、費用を意識しないまま何となく続ける可能性が高くなります。

私達は、過去に自分が行った決定に引きずられる傾向にあります。

新しく何かを購入するときは詳細に検討しようとするのに、1度定期購入することに決めると、その後は深く考えることなくお金を払い続けます。

しかも、今あるものを手放すことに対する損失を過大評価します。

定期購読をやめるのが、とても大きなものを失うことのように感じられるのです。

知らないうちに、大きな無駄遣いをしていることになります。

本当に定期購読する必要があるか冷静に判断する

ネット記事などを見ると、定期購読はメリットが強調されていることが多く、あまりデメリットは語られていません。

ただ、本当に自分にとってそれは有益なのか、冷静になってよく考える必要があります。

なお今回の記事の分析は、私が行動経済学で学んだ知識が反映されています。

行動経済学に興味のある方は、こちらの記事も読んでみてください。

行動経済学の本で見つけた「思わず話したくなるネタ」

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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