お読みいただきありがとうございます。ミズサキです。
先日は、お金を貯める方法について、私が本から学んだアイディアを記事にしました。
ただ中には、「どうしても貯金できない」、「頑張っても全然増えない」という人もいるかもしれません。
どうして貯金はうまくいかないのでしょうか?
今日は、「倒れない計画術」(メンタリストDaiGo著、河出書房新社)を使って、貯金がうまくいかない原因を探っていきたいと思います。
「効果のないテクニック」から貯金できない原因を探る
「倒れない計画術」の中で、目標達成に効果のないテクニックというものが紹介されています。
これは、心理学者のリチャード・ワイズマン博士が何千人もの被験者を調査した研究で明らかになったもので、以下の5つです。
- 過去に似た目標を達成した人を参考にする
- うまくいかなかったら恐ろしい事態になると想定する
- ネガティブな思考を押さえつける
- 意志の力に頼る
- 目標を達成すると人生が変わると想像してみる
これを「貯金する」という目標にあてはめて考えてみると、うまくいかない原因を探ることができます。
過去に似た目標を達成した人を参考にする
貯金に限らず、受験やビジネスなどかなり幅広く実践されている方法です。成功した人のノウハウを学ぶことは確かに有益です。
ただ、成功者は自分がやったことの中で、特に強く記憶に残っていることを効果的だったと思い込む傾向にあるため、成功者の話すノウハウを鵜呑みにすることはできません。
例えば「エアコンをこまめに消す」、「野菜が5円、10円でも安いスーパーを探す」といった行動は、労力の割に大した節約にならないかもしれません。
重要なことは、「成功者の言っていることだから正しいはずだ」と考えて盲目的に信じるのではなく、客観的に見て効果があるか、自分の状況に合っているかなどを、冷静に検証することです。
うまくいかなかったら恐ろしい事態になると想定する
「貯金しておかないと、もしものときに困る」、「老後大変なことになる」など危機感を高めることは一見目標達成のモチベーションを高めそうですが、実際は効果的ではありません。
うまくいかなかった場合、それを正当化する理由はいくらでも考えることができます。
「必要な出費だった」、「今の収入では貯金できないのは仕方がない」と、自分の責任から目を背けることは簡単です。
危機感を高めること自体は目標達成の原動力になりません。
重要なことは、目標通りにいかなかったときに、どのように対処するのかという対策をあらかじめ立てておくことです。
「毎月○日の時点で出費が△円を超えていたら、××を買うのをやめる」など、具体的な行動を決めておくと、自暴自棄に陥ることなく、適切な行動を取ることができます。
ネガティブな思考を押さえつける
「自分にはできないかもしれない」といった不安は、無理に押さえつけようとしてもなくならず、むしろ肥大化していきます。
「自分にはできる」と自分に言い聞かせても目標達成にはつながりません。
ネガティブな感情を押さえ込もうとしてストレスが貯まると、反動的に衝動買いに走りやすくなります。
不安や恐怖はむしろ、紙に書き出すなどして具体的な言葉にし、受け入れていく方が心の負担を小さくすることができます。
意志の力に頼っている
これがうまくいかないことは誰もが経験ずみだと思います。誘惑や障害を我慢だけで乗り越えようとすると、ほぼ確実に挫折します。
「倒れない計画術」によると、人が意志の力で誘惑に勝てる確率は50%にすぎないそうです。
「クレジットカードを持って外出しない」、「給料からの天引きで貯金できる貯蓄商品に預ける」など、意志の力に頼らない仕組みと習慣を確立しておく必要があります。
目標を達成すると人生が変わると想像してみる
「1,000万円貯金できたら自信がついているはず」、「100万円貯めたら海外旅行に行こう」などポジティブな想像をすると、気分が良くなります。
目標達成につながりそうですが、意外なことに、実際は逆効果です。
脳は現実と想像を区別できないので、目標達成後をイメージするだけで満足し、実際に行動を起こす意欲が低下してしまうそうです。
今目の前にある自分が取り組むべき1つ1つの行動に集中することが大切です。
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「貯まらない」のは単に方法が間違っているだけ
以上、貯金がうまくいかない原因とその対策について考えてきました。
「目標達成後をイメージすると、むしろ必要な行動を起こすモチベーションが低下する」というのは私にとっては意外な事実でした。
私達はどうしても感情に振り回されてしまいます。
意志の力に頼らず感情の波に対処する方法を、冷静なときにあらかじめ計画し、習慣化していくことが重要なのではないでしょうか?
お金が貯められないとしたら、それは自分が無能だからでもダメだからでもなく、単に適切な方法・技術を知らないだけです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。